ゴルフの始まりは10歳の時、ゴルフをやりたいとか何も言っていないのに、急に叔父さんからクラブ一式をもらった。緑色のごフルバックに入っていたクラブはマクレガーで、ドライバーはその当時ですから木のパーシモンでした。うれしくてうれしくて10歳の男の子には大きくて重たかったでしょうが、一人で家まで担いで帰ってきたようです。
それからはゴルフ場通いが始まりました。家から10分ぐらいの所に練習場があり、ドライバーとアイアンを2,3本持って行ってました。当然お小遣いだけでは通えないので親からもらって毎週末行っていました。練習場に行かない日は、ゴルフ雑誌を買って読んだり、日曜日は必ずゴルフレッスン番組を見ては練習場に言ったり、庭で不イングの練習をしていました。
私のゴルフ教本と言えば、ジャックニクラウスの本です。厚い本で値段も高い本でした。イラスト中心ですが細かく書いてあり、練習場でもジャックニクラウスのスイングをまねて練習していました。ジャックニクラウスの特徴の1つは、テイクバックに入る前に、顔を少し右足の方に回してからスイングを始めるのですが、その細かい所までまねて打っていました。
高校生になると念願のゴルフコースデビューです。ゴルフ場は多摩川の河川敷ゴルフ場です。河川敷!と思うでしょうが、高校生としては、立派なゴルフコースです。私は1人ですので当然コースを回る時は他人と回ることになるのですが、細かくは覚えていませんがトラブルもなくホールアウトしたみたいですね。スコアなども覚えていませんが、たぶん叩いたでしょうね。想像するには120ぐらいじゃないでしょうかね。(たぶん)。思えているのはフェアウェイが練習場とは全く違っていたという事です。練習場は平らでマットも固く多少のミスショットでもボールは飛んでくれますが、コースではそんなわけにはいきませんでした。芝生の長さだけでもクラブの通りが変わりますし、まっ平らな所なんてありませんね。みんな微妙に傾斜になっていたり、誰かが打ったへこみもあり、練習場でのショットを同じ様にコースで打つなんて無理でした。
その後も練習に励みゴルフ場も河川敷ばかりではなく起伏や林などがあるゴルフ場を探す様になりました。ゴルフコース場案内の本を買って来て、パブリックコースを探しなどては予約して電車で出かけていました。山梨の方とか結構遠くまで行った記憶がありますね。今考えるとすごい行動的な学生ですよね。
このまま大学でゴルフ部に入っていれば、もしかしたらプロになっていたかも。でも私の家は片親でしたので、大学に行きたいなどは言えませんし、私も高校出たら働いて少しでも親の負担を減らしたいと思っていたので、悩むことなく就職の道を選びました。
社会に出ると仕事で忙しくゴルフどころではなくなってしまいました。仕事が俗にいう高級外車の輸入販売の会社で、入社当初は通関業務をしており、毎日の様に税関に行って、輸入する車の事で、ああだこうだと交渉していました。扱う車が高級な外車なので買いに来る方もそれなりの方ばかりで、一般人が普通お会いできない様な方々にお会いでき貴重な経験をさせていただきました。
忘れもしない出来事がありまして、閉店時間になり片づけをしている時に、外人の集団がショールームをじっと見ていて「入れてくれ」と言ってきました。みんな体格が良くスポーツをやっていることはすぐわかりましたが、後ろの方から入ってきた2人を見てびっくり!!1人は有名なボクサーでもう1人は、髪の毛をツンツンととがらせたオジサン。うちの会社は珍しい高級車も展示しているので、それを見に来たようでした。有名なボクサーの方は思ったより背が高くなく、「オレ、ワンチャン行けんじゃね?」と一瞬思ってしまいましたが、そんなことあるわけなくただただビックリして様子をうかがっているだけでした。サインなんかねだれる雰囲気でもないというか、その人が試合で日本に来ていたのは、冷静になってからわかったぐらいです。スマホがある時代でしたら、私も20代でしたので若さまかせに瞬殺覚悟でツーショットっ写真をお願いしたかもしれません。ボクサーがだめでもツンツン頭のプロモーターならOKくれそうですね。
話がそれましたが、そんな経験をしながら仕事にも慣れて少し時間が出来るようになり、会社でもゴルフブームがあり、関連会社がゴルフ場経営を始めると、会社の同僚と自分の会社のゴルフ場に行く回数が増えました。会社のゴルフ場なので安く回れますし宿泊施設もあり、好きなゴルフが出来るようになりました。
会社のゴルフ場で新たな出会いがありました。レッスンプロです。たまたま食堂で何度か見かけていたので、声をかけてみたらこのゴルフ場に週3回レッスンプロとして来ていると。食事の間色々話をしていくうちに、時間と曜日が合えば一緒にラウンドしてコーチをしてくれると。それからは、プロの時間に合わせ、ゴルフ場に行くようになり、1から教えてもらいました。スイングはもちろん、芝、ラフでの打ち方、グリーンのラインの読み方、風対策。
ゴルフクラブについても、シャフトの硬さ、材質の違い、ボールの種類、などなど。道具1つ取っても奥が深い事に気が付きました。おかげ様で知識は十分インプットさせてもらい、スコアもシングルレベルに。